強迫性障害

腹痛が気になって、ネットで検索していた際に、遭遇した言葉だ。
「かぎをかけたか、気になって、何度も確かめてしまう」…
小学1年生のころのことをぼんやり思い出していた。
ある日を境に、私は夜、おもらしをしないか、家中のかぎはちゃんとしまっている
か、が気になるようになってしまったのだ。
寝る前に何回もトイレに行き、しぼりだしても何も出ないのに、「夜、寝る前に起こして」と親に頼んだ。一度起きてトイレに行くためだった。そして、サッシのかぎを一番奥まで押し込んでまわり、玄関のかぎもチェーンがしっかりしているか確かめた。
姉とふたり並んで寝ていた部屋だたが、なるべく外部の侵入者から遠くにいるため、窓際に姉に寝てもらっていた。
学校でも、授業中にトイレに行きたくならないか心配していた。
病気だとわかっていた。理由はよくわからない。腎臓病で具合が悪かったあとのことだたような気もするし、祖父が亡くなったあとからのことだったような気もする。

このころに考えていたことを思い出してみても、子供時代とは思えないほど、今より大人っぽいことを考えていた。
小学校2年のころ「今、この瞬間が、これからの人生の中でいちばん若いときだ」と思ったことを覚えている。
小学校4年生ころには「先生だって人間だ。えこひいきするのなんて当然」って思った。
幼稚園に上がる前、「今年の私、すごく怒りっぽい。去年はそんなことなかった、にこにこいい子だった」って思った。怒りっぽい自分がすごくいやだったけど、どうしようもなかった。
幼稚園の年少さんのときは「春休みってすごく長くてすごく幸せ!」って思ったけど、次の年はそうでもなくて「なんだかこうやって、どんどん短くなっていってしまうのかな」って切なく感じていた。
「恥ずかしい」ってことを、知っていた。
でもませてるわけじゃなかった。
泣いている子がいるとほっておけなかった。
みんなが大丈夫?と寄って行って、泣かせた男の子をやんや責めて、やがてそれに飽きて散っていってしまっても、私はなんだかはなれることができず、近くにいてあげなくちゃ、って思ってた。
ずっと生き難かった。
小学校2年のときに、転校生の女の子と仲良くなった。
いい子で大好きだった。非の付けどころなんてなかった。完璧とかそういうことではなく、不満がなかった。
でも、いつか、そうじゃなくなる日が来ることも、ぼんやり知っていた。
「最初、完璧、って思える子も、だんだん、わがままが出てきて、けんかしちゃったりする日がくるんだ」「なんでがっかりさせられる日がくるんだろう」って。

今日、漠然と考えた、こんなこと。