ジィ来訪

今日はジィがやってくる日。
毎週、ちゃんと来てくれて、あたりまえなのかもしれないけれど、ありがたいことだと思う。
先日、ママと話していたら、パパは群馬のママの実家まで、毎週やってきて、毎日手紙を書いてくれていたそう。
なんだか意外。

最寄のJRの駅まで迎えに行く。
家にはポットがないけれど、赤ちゃんのミルクを作ったりするのにポットが必要だと思って、
「ポットが欲しい」
と言ったら、
「ポットってなんだっけ?」
ととぼけた反応。
「ああ、いらなくね? 毎回お湯わかせばいいじゃん。ミルク飲まなくなったら使わないじゃん」
って、お茶飲んだり、いろいろ、ポットはなくちゃ!
「どこの家にもポットくらいあるでしょ」
「うちはなかった」
「うそだ、ないわけないよ」
という会話をしたあと、ああ、この人の実家にはなかったのね、だから必要性を感じないのね、という自分の中での結論に達する。
そう、そういわれればすべて話はつながる。
この日、お昼がおしるこだったけど、ボソッと
「昼ごはんにおしるこって、衝撃。晩御飯食べようって言われてダンキンドーナッツに連れて行かれたときと同じ衝撃」
と言われて、私もおしるこが出てきたときにジィが大丈夫かどうかちょっと気になったけど、こうはっきり口にするとは相当ムリだったんだなあ、と思ったわけで。
ジィは食べ物にしても生活習慣にしても、自分の主義主張を曲げないし、それが正義で正しくて…って感じ。
その自信はどこから来るんだろうっていつも思っていたけれど、ああ、実家でやってることがカレのスタンダードなんだな、って。
誰でもそうなんだけど、ジィに関しては、柔軟性が皆無。
食べ物の好みから、生活習慣から。
それに当てはまらないものは、すべてナシ。
この先大丈夫か、本当に心配になる。
ジィがこの日持っていた「SPA!」で、結婚してからわかったこと、みたいなテーマがあったけど、それがすごくわかった。
私も口に出して言わないけどストレスに思っていることがいっぱいある。でも、私は、今の自分のやり方が絶対いいと思っているわけでもないので、ハイハイ、って合わせたり、あわせなくていいものは自分流を通したりしている。
ジィもいろいろストレスに感じているんだろうな。

私は、がさつに見えて重箱の隅だけ気になるタイプ。
ジィは、几帳面に見えて、大雑把。
だから、二人の気になるところがかなりズレている。
別に問題になるほどでもないし、だんだん、私とジィのスタンダードってのができてくるのかもしれないけれど、いつか、お互いを許せないような愛情のなくなったカサカサの関係になったとき、これが軋轢となるんだろうな、って思った。