撮影終了

朝、青山のサロン(事務所)でヘアメーク。
今日は、帰り、どういう予定か未定だったので、車で出かけた。
ちょっと遅かったため、先にサロンに顔を出し、
246沿いの駐車場にとめにいく。
そして、一か所めのマチュリテ。初めて行くロケ場所だ。
入り口は白く、中は花屋と雑貨屋と、本棚。
「いくらでも撮れるよ」
という。
いや、大事に撮り進めて、って思う。
赤いなあ。
屋内だし。
なんだか不穏な空気。
蹴られる。
「SV。シューティングウ゛ァイオレンス」
だそうだ・・・。
マフラーで首を締められる。
本気で苦しい。
目を白黒させていたら、金魚みたい、って言われた。
そのあとはトゥーソレイユ。
白い。

そのあと、横浜。
天気はいい。
風もない。
こんなの、本当に珍しい。
スタジオの切り抜きを終えて、今月分の撮影が終了!
でも、すかさずやってくるのが入稿。

今回は、辛かったわけじゃないけど、辛かったよ。
なんだかロケ場所も決まらなかったし、それにコミュニケーションもうまくとれなくて。
なのに、普通に過ぎていく。
編集者とカメラマンだけが、満足いかないものを撮ってることを知ってる。
でも、きっとほかの人たちは、スムーズに、さくさくいってる撮影だと思ってるんだろう。

もっとこだわって欲しいのに、もっと悩みながら撮り進めていきたいのに。
でも、そんなこだわりは、ちゃんと用意したものを提示して、初めて許されるような気がして、私も何も言えなかった。
でも、ヤツはわかってるんだ。
私の気持ちも。
そして確信犯。

素材書き、するの本当にだるかったけどした。
それが、入稿のとき、助けになってくれること、知ってるし。
集中して書いた。
お店で吟味して選ぶときのような気分で、肯定的に書いていくのがすき。
このアイテムを選ぶべき理由。
手に取ったときの印象。
どうやってコーディネートしたらかわいい?
どんな人に似合う?
その臨場感を伝えたい、って、そう思って、原稿を書いている。

よれよれの気分で、コーディネートルームに戻り、誰にも会わないようにひっそりやっている。
隣の編集部では、何事もなかったように、笑い声が聞こえる。
私も、カメラマンも、冷たい火花を散らしながら、ぽっかりした気分と、どうにかしなくちゃ、という気持ちでやっている。
なのに、当事者は、なんとも思ってないんだと思う。
そう思ったら、悲しくなった。
私は、責任持ってやってるよ。
それは、ふたりの心の中に留めておけばいいことなんだろう。